高齢者の身体と心を考える

年齢を重ねると、どなたでも身体が弱くなっていきます。
しかし、適切なケアをしている高齢者の方々は元気な方が多く、
「あなたは、いつまでも元気ですね」と言われるような方もいるように、老化現象には個人差があります。
あなたや、あなたの周囲はいかがですか。老化による身体の変化を考えてみましょう。
[心身の老化の進行について]

基本的な能力の低下

◆予備能力(どの程度能力が備わっているのか)
◆適応力(どの程度環境に適応できる能力があるのか)
◆防衛反応 (どの程度病気や怪我から守ることができるか)
◆回復力(病気や怪我の状態からいち早く回復できるか)

運動器官の老化

◆骨、脊柱(体を支える)
◆関節(体を動かす)
◆筋肉、筋力(体に力を加える)
◆運動神経(体に命令をする)

感覚器官の老化

◆視覚(見る情報)
◆聴覚(聞く情報)
◆感覚神経(感じる機能)

高齢者の心理と性格に影響を与えることとして
考えられることとはなんでしょうか?

◆身体的因子
◆精神的因子
◆社会・環境因子

[なぜ寝たきりになるのか]

(寝たきりになるきっかけ)
◆病気やケガの治療で、ベッドでの生活が長くなる
◆転んでからの恐怖心があり、動くことが怖くなる
◆心身の活動性が低下して動くことがおっくうになる
◆脳卒中の後遺症があり、麻痺があって動けない
◆風邪をひいて寝込んでしまったが、体力が回復しない
◆身体のいたるところに痛い場所があり、動きたくない

小さなことがきっかけとなり、寝たきりになってしまうことがあります。
例えば、「外は暑いからクーラーの効いた部屋で休んだほうがいい」
逆に、「外は寒いから暖かい部屋で、窓を閉め切ってじっとしていたい」
など活動性がなくなり、動くことができるはずなのに、どんどん動かなくなってしまう。

本人が自分で出来ることを奪ってしまってはいないか
高齢者が「できる能力を引き出す」ことと「安全に過ごしてもらうこと」の線引きは非常に難しいところです。
トイレに行くことが困難になってきた時には、家の中の環境作り、本人の身体能力を考慮しながら
家の中に手すりが必要なのか?杖などの補助具が必要なのか?車椅子で移動できるのか?
夜間であれば、ポータブルトイレの必要性も検討したほうがいいのか?などいろんな選択肢があります。
私達「デイサービスしんか」では、利用者様の個別の能力を職員間で共有しながら判断し、安全に考慮しながら
できる限り、利用者様の残存能力を引き出した介護ができるように、お手伝いさせていただいています。

家で閉じこもりになると、廃用症候群が心配される

廃用症候群とは、病気や障害が原因で活動しない状態が続いたときに発生する二次的な機能の衰えをさします。
寝たきりになると、普段私たちが動くときに必要な「関節」「筋肉」「骨」の機能低下となって表れてきます。
ちなみに、高齢者は1か月間寝たきりになると、まったく歩けなくなるので要注意です。
◆筋肉が縮んで関節が動かせない拘縮
◆筋肉がやせて筋力が弱くなる筋萎縮
◆骨が薄くなって折れやすくなる骨萎縮

全身機能低下と心の廃用症候群

◆立ちくらみと全身機能の低下
◆意欲の低下と認知症状

寝たきりを予防する生活法

◆バランスの良い食事
◆運動・休養
◆日頃の健康管理
◆積極的に外出を
◆役割をもつ
◆できることは自分で行う



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