デイサービスしんかはこんなところ

私が生まれ育った糸満市では、大きな病院が移転するにあたって、市民には衝撃が走りました。今後の医療や介護について不安を抱いてしまうのではないか?「自分ができることはないのか?」そう考えるとじっとしていることができなく、私は迷うことなく、デイサービスを糸満市で立ち上げることを決意しました。

そんな開業準備を進めていた矢先に、全世界ではコロナウイルスが蔓延し、感染防止のために自宅で自粛することを余儀なくされた利用者もいました。県内でも、ある施設職員が感染となり、2週間程度の営業ができないところもでてきました。その新聞記事によると、その間、風呂に入れなくて困っていた利用者がいたことを知りました。

そのタイミングで、本当に私は、開業するべきか?大きなリスクを負いながらも、今、ここで準備していないと、介護サービスを求めている利用者に手を差し伸べることはできないのではないか?
感染症のリスクを最小限に抑えて、高齢者が望むようなサービスとは、どのようなものだろうか?

団塊の世代が、介護サービスを受ける時代になってきた現在、私達のような介護サービスを提供する側にもたくさん求められているものはあります。
転倒して骨折をされた方であっても、まだ学びたいという欲求があります。
脳梗塞で、身体に麻痺があっても、リハビリで懸命に生きている方がいます。
認知症で、数分前の出来事がわからなくても、過去の記憶と学習した知識が備わっている方がいます。

高齢者の中には、レクリエーションや体操に参加することなく、座ったまま1日を過ごされる方をこれまでに何人も見てきました。
「強制的ではなく、自分から参加したくなる工夫」が私達には必要なのです。
利用者との関係性はどうなのだろうか?周囲に配慮した環境を作ってあげているのか?その日の体調はどうなのだろうか?など、いろんな角度から、利用者を観察しながら、答えを導き出して、日々の運営をしているのか?

「しんか」という名前に込めた想い。それを職員・利用者・それを支える家族と共有することで、本当の「真価」が問われています。新しく進むための「進化」、それを共有できるシンカ(沖縄方言で仲間)作りです。


これから糸満市で「デイサービスしんか」がスタートします。
是非、一緒に関わってください。そしてシンカの輪を広げていきましょう♪